あたらし(o-ω-o)

雑食音楽好きの日々です(・ω・´ 自分の日々のgdgdや、歴史に埋もれてしまった作曲家の再発掘・紹介など

トラバーチ:半音階的フランス風カンツォーナ 

 

今回はピアノ曲ではありませんが、イタリアのジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(ca.1575-1647)の
半音階的フランス風カンツォーナ第7番を紹介します。

原題は"Canzone francese settima cromatica."。
「フランス風の歌」の「第7番」で副題的に「半音階的」が付く、のような意味だと思います。

G.M.トラバーチは初期バロック期にナポリで活躍した作曲家・オルガニストで、
曲は当時の作風にのっとった"フーガ"のような対位法的な書かれ方ですが、
半音階的な主題がドラマティックな展開を見せる傑作です。



4声で書かれ、リコーダーのアンサンブルでよく演奏されるようです。

この時代の「カンツォーナ」形式は、拍子も違ういくつかの"段落(セクション)"で構成され、
今回の曲は3つの段落があり2・3つ目は繰り返しでくくられています。( A ||: B C :|| )


§1 - 0:00
trabaci_cf_s1.png
半音階的な主題が応唱で静寂の中に始まる。対旋律も最後まで重要なモチーフになります。
声部が応唱するごとに和声的な広がりが増していく提示部。

§2 - 2:21 (3:13)
trabaci_cf_s2.png
§1の主題が変奏され、流れ落ちるような4分音符が次々と各声部に現われて
織りをなすとともに、テンポが速い躍動的な段落。

§3 - 2:46 (3:39)
trabaci_cf_s3.png
躍動をせき止めるように最初のテンポに戻りますが、
対旋律はより装飾的で湧き上がるような音句が§2のように編み込まれてます。
感情的な高揚から美しい12度重ねの音句(3:03,3:57)に到達して
最後は第三音高位のピカルディ終止という、感動的な段落です。

- - - - -

初期バロック期の人ということで、あまりポピュラーでないためか訳語の表記ゆれが激しく、
トラバーチ/Trabaci はそのままでトラバチとされていたり、今回紹介した曲の題名も
知った時の"半音階的カンツォーナ・フランチェーゼ"で覚えてましたがカタカナで分かりにくい(>_<)


できれば難しいことはあまり考えず、聞こえたままに対位法的な掛け合いや
モチーフや和声の移り変わりを楽しむことのできる曲だと思うので、
バッハ以前の音楽にも、素敵な曲があるという魅力を発見していただければと思います~(*・ω・*)

category: トラバーチ,G.M

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tag: 音楽  あたらし作曲家紹介  G.M.トラバーチ 
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