あたらし(o-ω-o)

雑食音楽好きの日々です(・ω・´ 自分の日々のgdgdや、歴史に埋もれてしまった作曲家の再発掘・紹介など

グレンダール:"ハンガリー風"第1番・第2番 (作品55より) 

 

今回はノルウェーの女性作曲家、アガーテ・バッケル=グレンダール(1847-1907)
小さな幻想的小品集 作品55より"ハンガリー風 第1番"と"ハンガリー風 第2番"
(ともにニ短調、曲集では第2,8番)を弾きました。2曲とも見開き1枚の短い曲です。

No.2 ハンガリー風 第1番

Allegro risoluto. - ニ短調の2/4拍子。
かなり低い音域で始まる主題は、チェロのようなトリルが怪しげな効果を醸してます。
中間部はクラシックでは聴きなれないような鮮烈な和声が情熱的です。

No.8 ハンガリー風 第2番

Allegro energico. - 同じくニ短調の2/4拍子。
合奏風のオクターブユニゾンとソロ風の部分が交互に現われながら進行していきます。
中間部は半音階的にどんどん盛り上がります。

- - - - - - - - - - - -

これでも速度がかなり遅い演奏になってます(´▿`;)
そのせいもあってか、指示のaccel.がほとんど掛かってなかったり。

第1番はなんといっても細かい音符が難しいですケド、それよりも
第2番は跳躍が連発されるので速度が上がらず難しかったです(汗)


今回の"ハンガリー風"は、グレンダールのある一面に過ぎない感じです。
北欧の美しさも描けば、童話的だったり今回の民俗的なものも好んで描く
その点ではグリーグによく似た作風です。


なんか、第2番は再現部頭の右手の音にプラルトリラーが付される形なのですが、
自筆譜では提示部の同じ個所(第1小節目の頭)にもちゃんと書き込まれてるんですよね。
まぁよく分からないので、持ってる楽譜に従いましたケド←

あと、グレンダールはよく「幻想的小品集」という名前で曲をまとめていまして
それに引っ張られて作品55も昔の記事でそう訳してましたが
正確には「小さな幻想的小品集」でしたので修正しましたm(_ _)m
原題は"Smaa Fantasi-stykker"です。(Smaa(Små)はSmallにあたると思われます)


そんな感じで、ではでは~。

category: グレンダール,A.B-

thread: 今日の1曲 - janre: 音楽

tag: 音楽  あたらし作曲家紹介  A.B-グレンダール 
tb: 0   cm: 2

△top

A.B-グレンダール:"ロマンス"・"スペイン風" 幻想的小品集Op.55 

 

どうも空苑です(*´ω`*)今年最初の"あたらし作曲家紹介"です!

どうしても今年最初はこの人からと思ってたので今になってしまいました(汗)
今回は"弾いてみた"も兼ねて、音源は空苑が演奏しております。

今回紹介するのはA.B-グレンダール小さな幻想的小品集Op.55から
第9番"ロマンス"第5番"スペイン風"です。


アガーテ・バッケル=グレンダール(1847-1907)はノルウェーの女流作曲家・ピアニスト。
F.リストにも学び、またE.グリーグととても親しく同時代を生きました。

作品リストを見ると歌曲とピアノ曲がほとんどで、安定した作曲技法上に
北欧的な輝きと多数の歌曲にみられる女性的で美しいメロディが特徴的です。


"小さな幻想的小品集Op.55"について。
全12曲の初~中級程度で、見開き2ページの小曲が多いです。
6曲ずつの2巻(部)に分けられるようです。

若干指使いを決めづらい感はありますが、安定した作曲法や丁寧な個性付けのほか
斬新な響きも取り入れているので発表会で"ブルグミュラー25の練習曲"などのかわりに
弾いても聴き劣りしない秀作と言えるでしょう。

追記 : と書きましたがそれよりも難しい曲も多かったです(´・ω・`)スミマセン

↓全12曲のタイトル(太字は今回の紹介曲です)↓- - - - - - - - - -

No.1 マーチ - Marsch.
No.2 ハンガリー風 第1番 - Ungarsk No.1.
No.3 小さなワルツ - Liden Vals.
No.4 さようなら - Et Farvel.
No.5 スペイン風 - Spansk.
No.6 レントラー - Landler.
No.7 おばあさんのメヌエット - Bedstemors Menuet.
No.8 ハンガリー風 第2番 - Ungarsk No.2.
No.9 ロマンス - Romance.
No.10 舟歌 - Barcarole.
No.11 ポルカ - Polska.
No.12 春のダンス - Springdans.

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

No.9 "ロマンス"



ト長調・6/8拍子。
メロディは簡素で半音階的な進行が多用され、伴奏も中~高音域で必要最低限の音を
使っているので、タイトルから想像する甘く濃密な音使いとは裏腹に、爽やかな印象です。

和声的にみると4度の積み重ねなど、近代的で大胆な音使いが興味深いです。

技術的には和音の中の線を独立させつつ滑らかにつなぐ技術が求められます。


No.5 "スペイン風"


練習期間が短いのでアラがあります。しかも指定速度より遅い(爆)

ホ短調の三拍子。
生き生きとしたスペインの特徴をうまく取り込んだ教育的な小品で、
グレンダールのロマン派的な音の操り方の上手さがよく分かる曲だと思います。
特に中間部から再現部に向かっていく部分では、その特徴が一番色濃く面白いです。

技術的には3拍子のテンポが速く、またそれに生き生きとした表情をつける、
又は"ノる"といった感覚が要求されます。


グロンダールのカタカナ表記ですがGrøndahlの"ø"は"エ"にかなり近い"オ"の発音で
表記的にグレンダールのほうが近いようです。
またバッケル=グロンダールとイコール付きですので最終的には
"アガーテ・バッケルグレンダール"と言うのが最適かもしれません。

5/20追記:グロンダールからグレンダールへ表記変更を致しました。


。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・。・*゚*・


今回、小品ですがグレンダールを弾いてみて思ったのは
男性の作曲家に負けないような作曲技能の高さと力強さです。
そこには主婦・ピアノ教師だけでなく社会参画・参政運動にも尽力した
グレンダールの女性の品格を鮮明に現している気がします。


Op.55の他の2曲のハンガリー風もスペイン風に似た情熱感?がありますし
また他の曲のタイトルを見て面白そうだと思ったらぜひ楽譜も見てみてください(*'∀')ノ

ではでは。惜(あたら)しい作品を新しいレパートリーへ!ヽ(>▿<)ノ

category: グレンダール,A.B-

tag: 音楽  あたらし作曲家紹介  A.B-グレンダール 
tb: 0   cm: 4

△top