あたらし(o-ω-o)

雑食音楽好きの日々です(・ω・´ 自分の日々のgdgdや、歴史に埋もれてしまった作曲家の再発掘・紹介など

【録音】G.F.ピント:グランド・ソナタハ短調より第2楽章 

 

今回はイングランドの古典派の作曲家ジョージ・フレデリック・ピント(1785-1806)
グランド・ソナタハ短調より第2楽章(ト長調)を弾きました。



楽譜には"Poco Adagio, Tranquillo, Legato, è con espressione"とあります。
ハ短調1・3楽章に挟まれた緩徐楽章で、3/4拍子のト長調。4声体風で3部形式。
第1楽章とともに創意にあふれています。

Pinto_GSII_1.png
穏やかでも生き生きとした、柔らかな陽の光や風がそよぐような印象の提示部。
後半に現われる付点での上昇の繰り返しが美しいです。(0:47)

その後の移行部は2拍目の(ス)フォルツァンドを伴う低音の下降が印象的。(1:25)
旋律的な中間部(ホ短調)に移りますが、後半内声の上行(2:19)は対して焦燥を感じます。

短調に移調した主題の模倣(3:19)のあと、雲が晴れるように再現へと移行していきます。(3:37)
ここでの和声進行も面白くロマン派的な特徴があります。

再現終盤で旋律に変化が表れてコーダ(5:05)。
息の長いメロディと内声で動く3度が多声体の特徴をうまく使っています。

特筆すべきは、
最後、対位的な和音の連続では段々と(このソナタの主調である)ハ調(Cまたはc)に
終結しようと和声が進行するのですが、最後の最後に(当第2楽章の主調である)
ト長調(G)に無理やり和音ごと半音階上向で解決していることです。
つまりF#(/G)→Gという機能和声的ではない終止方法を採っているのです!
Pinto_GSII_2.png
進行からしても違和感なしです。

ベートーヴェンより15年ほどあとに生まれたピントですが
10代後半でみせるこのような創意には驚きます。

- - - - -

どこかで評されていたのかもしれませんが、「天国的」という感じがします。
このグランド・ソナタの第1楽章は前に音源をUPしてますのでよければどうぞ。

速度設定が難しかったです。もしかすると遅すぎるかも
また細かい強弱表現に日々の練習不足が出てるかなぁという感じです。

まぁ、一生懸命弾きましたということですね(笑)

ではでは、お聴き下さりありがとうございます~。

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G.F.ピント:グランド・ソナタ ハ短調 

 

弾きたい曲の収拾がつかない。空苑ですヾ(^ω^)ノ

今日は久しぶりの"あたらし作曲家紹介"てことで、G.F.ピントという作曲家を紹介します(`・ω・´)


ジョージ・フレデリック・ピント(1785-1806)はイングランドの古典派の作曲家で鍵盤楽器の名手。

21歳というあまりに短すぎる生涯の中で、早熟した高い作曲技法を用いた
ピアノやヴァイオリンの為の曲をいくつか残しています。

その中から今回は"グランド・ソナタ ハ短調 より 第1楽章"を紹介します。

全3楽章で作品番号はありませんが、同じ"ロンドン・ピアノ楽派"のひとり
ジョン・フィールド(ノクターンの創始者)に献呈されています。


演奏:Ian Hobson(p)

初めてこの曲を聴いたときは衝撃的でした。フォルテピアノの演奏だったと思いますが
斬新な転調が一番の驚きでその重要性を学びました。
ていうか純粋にカッコイイと思ったのかな(・ω・。)


激しい和音と上行するアルペジオが特徴的な主題はベートーヴェンを彷彿とさせ、
pinto_ps_c_1.png

続く移行部ではモーツァルトのような走句と思えば、突然の斬新な和音の切り替え。
この走句は展開部でもベートヴェンのような後期古典派らしさが感じられる
モチーフとして使われます。
pinto_ps_c_2.png0:55-0:59部分
なんといっても、全体的に転調・和声の自由な試みが見られることは
絶対に評価されるべきところです。

この走句の手前では、シューベルトを思わせるロマンティックなメロディが垣間見えます。



とても卓越した作曲技巧をもっていたピントですが早すぎる死により
作品も少なく整理もイマイチ進んでないようです。

ですが、現実にその残された作品達からも、フィールドらと共に
初期のロマン派の扉を開けることに貢献したということは十分考えられると思います。

もっと長く生きていればどのような可能性があった人物だったのだろう。。。(ノ_・`)惜し


でも、作品は少ないとは言ってもそれなりに残っているので、演奏やCDを
発表するには申し分ないでしょう(゜ー゜)←



他の作曲家には無い、ピントのスパイスは新鮮で面白いです。-ω-。)
このような、時代に埋もれた可惜し作曲家を新しいレパートリーに加えてみてはどうでしょう?

category: ピント,G.F

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